―精霊の祖の恋物語― 後編





「何を言ってるんだ?

 そうしたのはリリー様でしょ?

 今更、何言っちゃってんの?貴方が、

 彼を人間ではない何かに変えたんだろ?」

冷たい目で悪魔はリリーに淡々と言う。


「……ッ…。」

リリーの手が震える。それに気づくと、

リヒトはそのリリーの震えた手を握った。


そして、悪魔を鋭く睨んだ。

「お前…もう言うな…。」


「やだな〜怖い。」

アハハー。と笑いながら言う悪魔に

リヒトは顔を歪ませた。

「五月蝿い。」


「さすが、最高位の気に入った人間だね♪

 今はもう人間じゃないけど…。」


「もう…やめて……おくれ…。

 リヒトをそんなふうに言うな…。」

泣きそうな顔をして、

リヒトの制服にしがみつくリリー。