「リリーッ。落ち着けッ。
俺の事はいいから、落ち着けっ。」
リヒトはリリーの肩をガシッと掴んで、
リリーの目を真っ直ぐ見た。
「そんなことが出来るかッ。」
と言うと、悪魔を睨む。
「リリー。貴方は乗せられてるッ。
挑発に真に受けるのではありません。」
ユノが入ってきて、リリーを何とか抑えた
リヒトは「ふぅ。」と一息つき、安心する。
「本当にお前…人間か?
そう単純に行かねーのか。
さすが、あの第三位の神の選んだ人間
というわけか…。見縊ってたな…。」
「チッ。」と、舌打ちをする悪魔。
「何をしようとしているんだ…?」
悪魔を冷たい目で見るリヒト。
「あんだけ言っても、冷静で怒鳴りも
しないとは…。」
悪魔は全く笑わなくなった。

