―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトの事もだ。

特にアウラやカルロは信じられない

だろう。話をする仲だった人が、

いきなり人外だと、誰かが言いだすんだ。


そんな事、言われても信じられない。

どう反応すべきか分かるわけないだろう。


これは夢なんじゃないか?と

思いたいぐらいだ。


ニッと笑みをつくって悪魔は言った。

「えー。神様、嘘はいけないよね?


 人間に不死身な人なんている?

 それに、神と同等に戦うなんて

 人間業じゃないよね♪」


「ねー♪」と悪魔は学園の生徒や教師達に

声を掛ける。


「五月蝿いッ。違うッ。」

リリーはブンブンと首を横に振って、

否定する。