「リリーさんッ。」


と言い、スタタタと…

リヒトとリリーのところまで来ると、

リリーの腕を掴む。



そして…


「友達になりましょ♪」


と、先ほどまでの雰囲気は消えて、

ニコッと微笑む。


「リリーさんって、金髪でしょ?

 あたし…超好みで……。

 
 そう、

 最近アニメにハマっちゃって…。


 お気に入りのアニメのヒロインに、

 リリーさんみたいな、

 金髪の可愛い系美人キャラがいて、

 もうッそっくりだから…」


ニッコリ微笑んでいるが、

次の瞬間…

リリーの隣にいるリヒトを睨んで…


「ちょっと隣にいる最低男と一緒にいて、

 可愛そうだなぁって思ったのよッ。


 だって、こいつ。

 私の大好きなキャラに似ているというのに…

 性格。全ッ然ッ、似てないしッ。


 もう少しなりきれよッ。

 って話になるでしょ?」



その事に対してリヒトは、知るかよッ!?

と心の中で突っ込む。