―精霊の祖の恋物語― 後編





「おやおや、口調を変えたねー♪

 面白ーい♪」

パチパチと拍手をしながら、

悪魔は言った。


「俺の質問に答えろ。」

リヒトは悪魔を鋭い目で睨む。


「質問に答えろって、

 さっき言ったことだって。

 君はとぼける気でいるのか…でも…。」


悪魔はニヤリと不気味に笑うと…。

「後ろの方たちー!僕の話聞いてたー!?

 今の話は本当でーすッ!!

 彼はもう殆どこっち側の人でーすッ!

 人間とは言えないかな…?」

リヒト達の後方で先程から様子を

見ている学園の人たちに向かって

大声で悪魔が言う。


リヒトは無言で後ろを向くことなく、

悪魔を睨み続ける。