「君はリリー様…神に気に入られて、
歳をとることも死ぬことも
できない体になった……。」
悪魔の言葉を聞いていた、
学園の人たちはこそこそと話し始める。
アウラやカルロも驚愕の表情をする。
色々な視線を向けられているリヒトを、
心配そうに見るリリーとユノ。
本人のリヒトは少しだけ反応した。
そんな事も気にせずに話を続ける悪魔。
「いわゆる不死身ってやつだね♪
それに、能力も能力者とは比べ物に
ならない。」
教室中が静寂に包まれる。
「いや、違うね…。人間側ではなく、
僕たち側になった君を他の能力者や
家族は受け入れることが出来るのか?
そのことだよ♪」
「…それが、どうした。」
リヒトは静かに悪魔に言う。

