―精霊の祖の恋物語― 後編





「なぜ…夫がこんな目に合わなければ

 ならないのですッ。

 私でもいいでしょう。」

体を震わせてそう言ったユノに対して、

悪魔は馬鹿にするような笑みで言った。


「あぁ。お前ら夫婦、仲睦まじいとか

 言われていたもんな?


 そういうの壊したくなんないかい?

 それで、まあ男を利用という訳だ。


 女を利用は止めてやったんだ。

 感謝してほしいくらいだね♪」


「外道ッ。」

ユノは悪魔を睨んで低い声で言う。


「おぉ~。怖い怖いッ。

 …なんちゃって。」

そう楽しげに言い終わると、

ベーと舌を出す。


「何か他にもやろうと

 しているのですかッ?」


ユノは変わらず、悪魔を睨み続ける。