―精霊の祖の恋物語― 後編





「…私の為?」

そう呟き、ジュピターの方を見ると…。

ジュピターは目を瞑っている。


「俺がジュピターに…

 “もし逆らった場合…即。

 お前や子供を殺す”って言っただけで

 真に受けて、神殺しの剣ゲットだよ♪

 
 それにさ…

 やっぱり、本当に神を殺せるか、

 お前や子どもに向かって試しに

 剣を振りまわしてやろうかなって

 言ったら、激怒であの様。


 面白いだろ?本当…。」

ハハハッと笑いながら言う悪魔。


「何故…。そんな事を…。目的は!?

 何なのですか!?」

涙を流して、声を張って怒鳴るユノ。


「目的?…ただ、お前ら神が

 やっていることに対しての反乱だよ。

 それ以外何があんの?」

無表情で淡々と言う悪魔。