「じゃあ、お主を始末させてもらうぞ。

 悪いが…ユノが言ったことに

 逆らうことはできん。」

リリーは悲しそうな顔をして言った。


「知っているさ…。

 あいつを怒らせると碌なことが

 ないからな。」

ジュピターは苦笑いを浮かべてそう言った。


リリーも頷いてジュピターに笑顔を向けた。

「そうじゃな。本当に…。

 でもの…しっかりしたお方だから、

 我はユノの手助けをこれからも

 していきたいと思っておる。」


「そうか…それより……リリー。」

「何じゃ?」

「そこにいる、リヒトさんという

 人とはどういう状態なんだ?」

リリーは顔をボフッと真っ赤にさせる。

リヒトもバッとジュピターを驚いた顔で見る。

「へッ!?ちょっッ…

 こんな所でする話ではないッ。」