ジュピターの口から“妻”という言葉を

聞いたリヒトやカルロ、アウラ。

学園の生徒や教師達は、口をあんぐりと

開けていた。


その様子に気づかない、

ユノやジュピターは話を続ける。


「あら、そうかしら。

 此処で泣けというの?


 私はそういう人前で泣くような

 真似はしない女だってこと…


 長年ずっと…一緒にいて、

 知っているでしょう?」

お淑やかに綺麗な笑みを浮かべて

ジュピターを見つめるユノ。


そんなユノを見ながらジュピターは

お礼を言う。

「そうだな…ありがとな…。

 ……ユノ。」


ユノは「はぁ。」とため息をついて、

腰に手を当てると…。