「いいんじゃな?ユノ。」
もう一度リリーが聞くと、ユノは頷く。
「えぇ。後はお任せいたします。
私は、悪魔の片づけにいかなければ
なりませんからね。」
「……ユノ…悪かった…。」
ジュピターという男は頭を下げて、
弱々しく謝った。
「今更、命乞いですか?やめてください。」
ユノは初めて動揺を浮かばせて言う。
顔を上げるとジュピターという男は、
不気味な笑みではなく、
穏やかな笑みを見せる。
先程と全く様子が違うため、
リリーやリヒト。他の皆は、
固まってその様子を見ていた。
「いや、ただ言っただけだ。
お前は…強いな……。」
ジュピターの言葉に
ユノは目を見開いた。
そして…
綺麗な笑みを浮かべてこう言った。
「昔の貴方の方が…お強いお方でした。
そんな方が、こんな無様で残念です。」

