「いやぁ~、一回地獄に落ちたんだよ。
それから悪魔とは何か気が合ってな。」
リリーは、ギリッと歯ぎしりする。
「最悪野郎じゃな…。元神とはいえ、
悪魔と話をするとは…。」
男は何でもないように、
顔は全く変化なく、ヘラヘラしていた。
「そうか?でも窮屈だろ?
この世界もそうだが、神界なんてよ。
ない方がマシだ。」
「お前の言葉は聞く気はないわい。」
「あッ。そういえば…。
外では悪魔が大暴れ中。
いいのか?放っておいて…?」
「そんな心配要りませんよ?」
リリーが答える前に何処からか
……声がした。
ジュピターという男は、
今までずっとふざけた様子だったが…
その声を聞いた途端、驚愕の顔で
「何ッ!?」と声を荒げて言った。
その声の持ち主は……。

