―精霊の祖の恋物語― 後編





「あいつは…最悪じゃよ。
 
 悪魔よりも厄介な奴じゃ。


 あいつは我らのような神だった。

 だが、堕ちた…。それからというもの、

 神界では随分と暴れまわってくれた

 ものじゃな。


 それを止めたのが、

 その時まだ神界にいた我だった…。

 という関係じゃ。

 
 まさか…

 この我が殺し損ねていたとは…」


リヒトは黙って聞いていて、

カルロ、アウラや学校の者は固まって…


今、起こってることを理解できないで、

呆然としていた。