―精霊の祖の恋物語― 後編





「誰が行くかっ。

 という事は…今までのは全て…

 お主か…。」

リリーは男を睨みながら言った。


口角を上げ、不気味な笑みを

浮かべると…。

「あぁ。そうだ。此処にいる生き物は

 頭の回転が鈍くて助かった。


 まあ、例外もいるが…。」

そう言ってリヒトの方を見た。


リリーはリヒトの前に立ちはだかる。


前に来たリリーにさっきから

気になっていることをリヒトは聞いた。


「こいつは、何者なんだ?」


リヒトの質問にリリーは顔を歪ませる。