「リリーさんが、精霊の祖だったのを
知っていてずっと一緒にいたのか?
君は…。」
「それがなんですか?
リリーが精霊の祖だとして
何故離れなければいけないんですか?」
リヒトの言葉に…教室はシーンと静まる。
そんな中で、リリーは口を開いた。
「お主らが我を許せないというのは、
今まで見ててもう分かっておる。
じゃから、我の悪口はいくらでも
言ってもよい。慣れておる。
じゃがな…リヒトの悪口は見逃せん。
…もしそんな事を言った不届き者は
絶対に許さん。」
リリーの言葉に一人の女子が言った。
「精霊の祖が何…綺麗ごとを
言っているのよッ!?
リヒト様に気に入られたいだけでしょっ。
貴方のせいで、この世界はッ。
狂ってるのよッ。早く目の前から
“消えなさいよ”。」

