―精霊の祖の恋物語― 後編





急に様子の変わったリリーにアウラは戸惑う。

「リリーさん…?」


リリーは黙り込んだが…暫くすると口を開く。

精霊の祖としての声で…。


「お主らに忠告をせねばならん。


 これを聞いた者は、

 絶対に馬鹿な真似はするな。


 我の名はゴールド・マリー・ホワイト・

 ガーベラ・ダウニー・リリーという。」

そう言うと、教室中がざわざわし始める。


そんな中でリリーは話を続ける。
 
「お主らは聞いたことがあるじゃろう。

 
 能力者であるお主らは知っておる

 じゃろうが、我は現在。

 呪われた最悪の精霊とも言われておる。


 そんな我の話を信じる者がいるかは

 知らんが、一応話して置く。」


そうリリーが言うと…

皆は一斉にリリーから離れていく。