「なに怖い顔してるんだ?リヒト。」

カルロが話に入ってきた。


「そうね…。

 貴方の顔は…酷い顔だったわ。

 何かに例えることもできないくらいに。」

アウラも話に入ってきた。


「やっと、平穏だなっ。最近やっと…

 暴れる精霊も少なくなってきて、

 ゆっくり休める。」

カルロが嬉しそうにそう言うと、

アウラが2人を見てこう言った。

「その事に関して…何かあるんじゃない?

 二人とも何か隠しているわよね?」


「「……。」」

2人は黙り込んだ。


「はっ!?そうなのか!?リヒトッ!?」


今…リヒト達が居るのは教室なので

カルロのデカい声に反応して

クラスメイトや、リヒトのクラス教室に

遊びに来ていた他のクラスの人たちが

一斉にこっちを見た。


「お前…声がデカい。」

迷惑そうにリヒトは言う。