教室から出ることは許されなかったため、
クラスの皆には背を向けて、
小さい声で話し合っている。
「悪かった。話の途中に…。でもなッ、
リリー。
全属性って言おうとしていただろ?」
「それが何…か…。」
聞こうとしていたが、ハッと思い出したのか、
自分で口を塞ぐ。
「分かったか?」
申し訳なさそうな顔をして、
頭を下げる。
「…はい。すいませんでした。」
「はぁ。どうするか…。
確実にヤバい状態だぞ?
授業の先生まで、
聞き込んでるとか…ありかよッ。
普通止めるだろーがッ。」
あの…言い難いのですが……
もう授業は、始まっています。
何ですが…授業の女教師も参加中。
マジ…ざけんなー!!
と叫びたくなるリヒト。

