「…悪魔…ですか。」


「えぇ…。そして…精霊たちが暴れたのも

 悪魔が原因です。悪魔によって

 精霊は操られそうになった…。

 いえ…操られて…暴れまわった。と

 言うべきですね。


 ……リリー…貴方も…少しとはいえ、

 …操られた。

 …そんなんじゃありませんですか?」


「…はい。……ごめんなさい…。」

頭を下げて謝るリリー。


「貴方は、迷うのを止めなさい。

 リヒトさんの傍にいる。という事と、

 迷惑を掛けたくないという気持ちが

 入り込んでいるから、悪魔なんかに

 操られるんです。


 貴方は…神です。しっかりと

 自分の気持ちに決着を付けなさい。」


ユノは鋭い目で威厳を兼ね備えた

振る舞いで言った。