「それで…称印を渡しに来たのも

 ここに来た理由ですが…もう一つ。

 リリー分かりますね?」


「はい…。」


「貴方は、自分を責め過ぎです。

 自分のせいでこうなってしまった

 なんて思わない事です。


 貴方がもしここに来ていなかったと

 したら、この世界はもうとっくに

 なくなってしまっていたでしょう。


 貴方が、リリーがいたから警戒して、

 奴らはここに来なかったのです。


 だから、自分を責めるのは…

 もう、よしなさい…。」


先程と違い、

ユノは真剣な面影でリリーを見て言う。