―精霊の祖の恋物語― 後編





「認めた…印?」

リヒトがそう呟くと…。

「はい。私のような最高位の神が、

 その下につく神の守護者。

 相手を認めたんです。


 リヒトさんの事を私は認めました。

 なので、称印をお渡しします。」

ニッコリとお淑やかな笑みを浮かべて言った。


「…そうなんですか。

 守護者というのは、あの…。」

リヒトは、一つ疑問が浮かんで聞こうと

するが…

言い難い質問なので言葉が濁る。


ユノはリヒトの様子に笑みを

浮かべながら、リヒトが言おうと

していた質問の答えを言う。


「あっ…そうですね。

 リヒトさんが、それほどリリーを

 思ってくれてうれしいです。

 守護者となった者は…

 その神と永遠を共にしますね。


 それを聞き、嫌だとおっしゃる者達が

 多いのですが…まさか、

 リヒトさんから聞いて来ようと

 するとは…不思議な方ですね。」