―精霊の祖の恋物語― 後編





「はい。リヒトさんのような方は、

 殆ど…おりません。

 リヒトさんがリリーの守護者に

 なっていただけて、本当に安心です。

 これからも末永くリリーのこと。

 よろしくお願いいたします。


 リヒトさんには、称印をお渡し致します。


 リリーを守っていただきたいので…

 私も認めました。


 いつもよりも力のほうが

 数倍強力なものとはなると思いますので、

 能力を使うときには、お気を付けて。」


ニッコリと穏やかに微笑んだ。


「称印とはなんですか?」

リヒトがそう質問すると…

笑みを浮かべたまま、説明をする。

「そうですね…

 “最高位の女神が認めた印”と
 
 いったところでしょうかね…?」