「リリーさんは、シュテルネン君の家が

 どういう家系の者か御知りで?」


「はい。能力者の家系ですよね?

 その関係で、会いましたから。」



「そうなんですか?では、リリーさんは能力を使えるんですか?」


「えっ?はっはい。使えますよ。全ゾウゥッ…。」


リヒトは、リリーの口を押える。


「どうしたんですか?シュテルネン君。」


「ちょっと、タイム。」


アウラは疑いの目でリヒトを見ていたが、



「はい、分かりました。

 数分時間を上げましょう。」


と、

何故かOKをくれた。



いきなり、口を塞がれたリリーは、


「何ですかッ!?」

と少し怒り気味。