実技の授業があった日から数日経ち、

学園が休みの日の午後の事だった。


2人は、リヒトの部屋のソファに

黙って座っていた。が…



今まで…あまり喋ろうとはしなかった、

リリーがリヒトに声を掛ける。

「…リヒト君。

 ……お話したい事が…。」


「何だ?」

リヒトは優しく声で返事をする。


リリーは俯くと小さい声で話し始めた。

「えっと…ですね…。

 やっぱりお話します…。


 これから起こるかもしれない事を…。

 このまま黙っておくのは行けないと

 思ったので…。」


「……そうか…。」


「…はい。ではお話しまッ!!??」


リリーは言おうとしたが、

いきなり視界が眩しくなる。


リリーとリヒトは目を瞑った。