―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトは先程からリリーが静かなので…

ふと、リリーの方を向く。


リリーは緊張している様子で、

少し手を震わせてる。


そんなリリーの頭を優しく撫でた。

「大丈夫。10分位で終わると思うから、

 それまで普通にやっていれば終わる。

 ……ってリリーは何の属性の攻撃を

 やるんだ?」


「えっと…。」

人差し指を顔に持ってきて考え始めた。


少しすると…決めたのか、アッと声を出す。

「私は、光属性にします。」


「そうなのか…。それで…どうするか…

 10分間やり合う…攻撃しあうか、

 どちらかが負けるか…。」


「そうですね…。引き分けにしたいです…。

 それか…私が負けますか…ね…。」