「本当に、大丈夫だったんだな?

 シュテルネンさん。」

そう声掛けされて、リリーはコクンと頷く。

「もう、大丈夫です。なので…

 戦闘戦をやらせてください。」

リリーは頭を下げて、「お願いします。」

と、言った。


先生は困ったように言う。

「いや、さっき倒れた君に

 シュテルネンの相手をさせるのはなぁ。」


リリーはまだお願いしますと言っている。


そんなリリーの姿を見たリヒトは…。

「俺の相手はリリーのままでいいです。

 相手を変えないでください。

 手加減もするので……。」

リヒトはそう担任教師に言った。


「君が許可するなら…。でもリリーさん。

 無理はするな。体調が悪くなったら、

 俺や他の先生に言いなさい…。」

と渋々納得する。