―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒト達が話をしていると、

保健の先生に驚いた様子で聞かれた。

「えっ!?

 リリーさんが手加減をするの!?

 シュテルネン君じゃなくてッ!?」


リヒトはいつも通りの笑みをつくる。

「はい。そうですね。俺よりも

 リリーの方が強いと思いますよ。」


「リリーさんって何者…。」

保健の先生は目を見開いてリリーを見る。

かなり驚いた様子だ。


「私は能力者です。」

ニッコリと笑みを浮かべて言うリリー。


まだ、驚いているようだったが…。

「そう…頑張ってね2人共ッ!

 リリーさんは、無理はしないでね。」

リリーを心配そうに見ながら言った。


「はいッ。」

リリーは明るく返事を返した。