リヒトは「はぁ。」と溜息をつくと…
「…リリー。……もし、調子が少しでも
悪くなったら言えよ。」
と許可する。
「はい!!ありがとう!リヒト君ッ!」
満面の笑顔でお礼を言うリリー。
「でも…無理はするなよ。」
リリーの頭を優しく撫でながら、言った。
「相手はリヒト君ですから、大丈夫です!
安心して、無理せずできます。」
「リリーの相手ね…。」
リヒトは苦笑い。
まさか、精霊の祖と実技授業で戦闘戦を
やるとは思わなかった。
「大丈夫です。手加減をします。」
ニコッと笑みを浮かべて、嬉しそうに言った。

