―精霊の祖の恋物語― 後編





リヒトは「はぁ。」と溜息をつくと…

「…リリー。……もし、調子が少しでも

 悪くなったら言えよ。」

と許可する。


「はい!!ありがとう!リヒト君ッ!」

満面の笑顔でお礼を言うリリー。


「でも…無理はするなよ。」

リリーの頭を優しく撫でながら、言った。


「相手はリヒト君ですから、大丈夫です!

 安心して、無理せずできます。」


「リリーの相手ね…。」

リヒトは苦笑い。


まさか、精霊の祖と実技授業で戦闘戦を

やるとは思わなかった。


「大丈夫です。手加減をします。」

ニコッと笑みを浮かべて、嬉しそうに言った。