「えぇ。どうぞどうぞ。」

3つ並べてあるベットを指して言った。


「あっ、じゃあ。」

一番手前にあるベットに寝かせた。


「それで、リリーさん。どうしたの?」


「急に苦しみだしたんですよ。」


「あら、そうなの。何かあったのかしら…?

 シュテルネン君。顔が恐いわよ。」

リヒトを見ながらそう言った。


「いえ。別に…何も…。」

リヒトは、顔を保険の先生に

見られないように逸らした。


「そう…。」

目を細めて、先程と様子が変わり、

真剣な顔で静かにそう返した。


保健室が静寂に包まれた……。