―精霊の祖の恋物語― 後編





目を瞑ったので、リヒトは焦ったが…

リリーが気持ちよさそうに

寝息を立てて寝ていることを知り、安心する。


アウラがリヒトに心配そうな声を掛けた。

「大丈夫ッ!?リリーちゃんッ!?」


「あぁ…。ちょっと…保健室に行く…。」


リリーの寝ている様子を見た、

アウラは少しはホッとしたようだが、

まだ心配そうにしている。

「…そう。私が言っておくわ…。」


「…助かる。」

リヒトはリリーの膝裏や背中に腕を

持っていき、抱きかかえる。


すると、案の定…キャーキャーと悲鳴を

あげる女子達。


そんな中…リヒトは遂にキレる。