「それで…。どうする…?」

アーテルは真剣な様子で聞く。


突然、2人が緊張した雰囲気になった為、

周りにいる生徒や教師は困惑した。


リヒトは暫く考え込むと、口を開いた。

「俺、授業途中で休むつもりなんだが…

 どうするんだ…?」


「その時は、

 私が帰らせるから大丈夫だよ。」

グッと、親指を立てて拳を突き出した。


「なら、いいよ…別に…。

 リリーも平気か?」

リヒトは、リリーの方を向いて聞いた。


リリーは「はい。」と頷き、答えた。


「私は、観覧席で見させてもらうよ。」

嬉しそうに言うアーテル。


リヒトは、ため息をつき、

「ってわけで、じゃあ。

 後は勝手にしろ。」

と言い、アーテルの前から去ろうとする。