―精霊の祖の恋物語― 後編





「おい待てよッ!!リヒトッ!!」

と後ろから、カルロの叫び声が聞こえる。



「ほらな?」

リリーの方を笑顔で向いて言った。


「本当だ…。」

目を見開いてリリーは言う。


「さて、授業が始まるのか……。

 どうなるかが問題だな。」

眉間にシワを寄せ、悩んでいたリヒトに、

リリーはリヒトの手を握る。

「私、傍に居ますから。」


リリーの言葉に、優しい微笑みを浮かべる。

「ありがとう。」



リリーとリヒトがいい雰囲気で

話をしているときだった…