そんなカルロの様子見て、 リヒトとアウラは… “やっぱり…幼い子供に見える。 長男だとは思えない…。” と、同じようなことを思っていた。 リヒトとアウラは 座り込んだカルロをスルーして歩き出す。 その事に関して、リリーは聞いた。 「あのリヒト君。テールさんは?」 「少し経てば、立ち直ってついてくる。」 リリーの質問に、リヒトはそう答えた。 2人の話を隣で聞いていた、 アウラも言う。 「そうよ。放っておけば、いつの間にか あのうるさい奴に戻るわよ。」 言っているうちに……。