ゆっくりと話をしながら競技場に向かい、

リヒト達が着いた頃には、

クラスメイトはほとんど集まっていた。


能力の実技授業は、2クラス合同でやる為、

人数が結構多い。


そんな中…

リヒト達は沢山の視線を受けている。


「シュテルネン。…貴方のせいで、

 私まで嫌な視線が来てるじゃない。」

迷惑そうな思いが伝わってくる様子で、

アウラは言う。


リヒトはアウラに言い返した。

「知るか。お前、1人だとしても普通に

 視線は多いんじゃないか?」


「ここまでじゃないわよ。

 なんか睨んでる人もいるしね。」

サッと、どっかを見るアウラに対して、

カルロは暑苦しく大きな声で入ってきた。

「俺だって、睨まれてるぞッ!?」


そのためリヒト、アウラの2名は、

物凄く迷惑そうに耳を塞ぎ揃って言う。

「「煩い。」」