クラスの教室前についた。


リヒトは、リリーの方を向く。


「今日は絶対に俺から離れるな。

 分かったな?絶対だ。」


リヒトの言葉に、「はい。」と言い、

コクンと頷くリリー。


リヒトはリリーの頭を優しく撫でて、

微笑むと、教室のスライドのドアと開けた。



中に入ると…



クラスメイト達がバッと

リヒト達の方を向く。


その中で、リヒトのうるさい知り合い。


そういえば自己紹介を…

していませんでしたね……

はははー…。


名前は、

テール・イグニース・カルロ。


短髪茶髪で、瞳の色は赤色。


火の能力を使えます。



「なんだよ。リヒトッ。

 この美人転校生さんと、

 どういう関係なんだよッ。」



クラスの者達は耳を澄ませる。


リヒトは、ほんの少しだけ頬を赤くして言う。


「俺の……彼女だよッ。」


リリーは赤面させて、リヒトの後ろに隠れた。