言い終えて、顔を上げたカルロは、

ニッと笑みを見せると…。

「だから、これからも親友でいようぜ?」

と、ウインクして言った。


リヒトはカルロから顔を逸らして、

無視をした。

「……。」

カルロは、リヒトが返事をしないため、

焦った様子でリヒトに大きな声をかける。

「おいッ!?リヒトッ!?」


機嫌が悪そうに、眉間にシワを寄せて、

睨みながらリヒトはカルロを見る。

「…何だ。煩い。」


あまりのリヒトの不機嫌な顔にカルロは

一時固まったが、笑顔を見せて言った。

「これからも親友でいてくれるんだよなッ!?」


一瞬、目を見開いたリヒトだが、

元に戻り、眉間にシワを寄せて言う。

「あッ?親友というのは初めて知ったが、

 俺は別に今のところお前と話をするのは

 いいと思ってる。暑苦しいけどな。」