カルロは、目を見張ってリヒトを見る。
「リヒト……。」
「何だ?」
「本当にあの超冷たいリヒトなのか…?」
目を細めて、様子を窺うように言うカルロ。
「お前…言っていい事と悪い事の区別が
つかないのか?」
ギロッと鋭く睨んで言うリヒトの肩に
手を置いて、うんうんと頷きながら、
カルロは…
「やっぱり、リヒトはこうじゃないとな?
相手するときに調子が狂う。」
眉間にシワを寄せて、
不機嫌そうにするリヒトは言った。
「あぁ、そうかよ。
それじゃあ…これからお前の言葉は
全て無視させてもらうよ。」
カルロはガバッとリヒトに頭を下げて謝る。
「すいませんでしたッ!!」

