アウラはそれを気にもせず、

「リリーちゃんッ。行きましょう♪」

ご機嫌にリリーの腕を掴んで引っ張ると、

リリーは頷いて笑顔でアウラについてく。


数日の間にリリーとアウラは仲良くなった。


リリーは笑顔でいることが更に多くなって、

リヒトは嬉しいが……。

「はぁ…。最近、ソッフィアータにリリーを

 取られている気がしてならない…。」

リヒトは、今もアウラと仲良く会話を

しているリリーを見ながら言った。


リヒトの隣りにいたカルロは、

ニヤリと笑みをつくってリヒトに言う。

「おぉッ?

 あのリヒトが嫉妬をしているのかッ!?」


リヒトはカルロを一睨みすると……

「…悔しいが、否定はできないな…。」

と笑みを浮かべながら言った。