どうやら振り切ったようだが…

まだ何となくいろいろと考えているらしい。


そんなリヒトにリリーはというと…


リヒトの両手を自分の手で包んで、

真っ直ぐリヒトを見て言う。

「リヒト君。私も一緒に考えます。

 一人で考えこむのはダメです。」


「…ありがとう。リリー。」

リヒトは優しい笑みを浮かべて

リリーに言った。


「はい!」

リリーは嬉しそうに頷いた。


ちなみに今、リヒト達がいるのは…教室。

というわけで……


リヒトの笑みで…クラスの女子が

キャー!!キャー!!と五月蝿い。