「これは、無理ね。解決しようがないわ。

 シュテルネン…。」


ゆっくりとかなり重そうに顔を上げた。

リヒトの目が…死んでる…。

「……何だ…。」


リヒトの顔を見たアウラは、

顔を引き攣らせた。

「…頑張りなさい。

 影で少しだけ応援はしてあげるわ。

 “少しだけ”ね。」


リヒトの纏っているオーラが更に暗くなる。

そして、また机に伏せった。


それを見たカルロは、リヒトの肩を

ガシッと掴んで、無駄に大きな声で励ます。

「大丈夫だッ。リヒトッ。

 親友の俺が何とかしてやるッ。」


「それは…感謝するが……。

 肩を強く掴み過ぎじゃないのか?カルロ。」

不機嫌オーラ全開にして、低い声で言った。

カルロはバッとリヒトから手を離す。