リリーは頷くと説明を始めた。

「はい。リヒト君の場合…

 能力を使った際、たまにですが…

 目の色が変わる時もありますし…


 私は過去にリヒト君と同じような事を

 した人がいたんですが…。

 その人の場合、髪の色も変わったんです。


 そうなってくると…

 リヒト君が能力を使った場合…いつ、

 髪色が変わってもおかしくないんです。」


リリーの話を聞いたアウラは、

考えるポーズをする。

「なるほど…そうですか…。」


カルロは、リリーに質問する。

「その髪の色や目の色が変わると言ったが…

 どういう感じで変わるんだ?」


「そうですね…

 火の属性の能力を使った場合…

 瞳と髪の色は真っ赤に染まるはずです。」


カルロの質問に対してのリリーの答えに、

二人は黙った。

「「……。」」


暫くその状態が続くと…アウラが口を開く。