プクッと頬を膨らませて、

リリーは歩き出す。

「心配しすぎです!早く行きますよ。」

「リリーちょっと待てッ。」

リヒトが先に行くリリーを止めるが…


「待ちません。先に行きますから。

 リヒト君。」

リリーはスタスタと歩いて行く。

少し拗ねてる?怒ってる?


「てなわけで行くから。

 アーテルは次の機会に。

 ソッフィアータとカルロは学校でなッ。」

リヒトは焦った様子で、3人に声を掛けて

リリーの後を走って追う。


「あッ。待てよッ!?リヒトッ。」

「私も付いて行くわッ。」

アウラとカルロもリヒト達の後を

追いかける。


「あぁ。じゃあ…俺は戻るかな。」

アーテルはリヒト達とは別方向に歩み出す。