リリーは首を横に振ると…ビシッと手を挙げ、

明るく元気よく言い始めた。

「いえ。一緒に行きます!元気です!

 疲れてません!元気ですよ!」

リヒトはそんなリリーをジーッと見る。


「そう言っているが…

 今、俺とアーテルが話している間、

 寝そうになってただろ?」


ビクっと肩を震わせるリリー。

ギクッ…図星…。

「いえいえ。そんなことはないですッ。

 もし、そうだとしても…

 私も一緒に行きます!」

力強くリリーは言う。

多少ぎこちない笑みを浮かべて…。


「半分認めてるんじゃないか?それ…。」

「もう諦めろ。」みたいな顔で

リリーを見てるリヒト。


「いえ。寝てませんでした。」

まだ諦めないリリーは、

首を横に振って言う。


リヒトは、「はぁ。」と息を吐く。

「本当か?倒れたりしないよな?」