「別に調べてもいいが…

 俺を呼びつけるとかはやめろよ。

 勝手に調べるのなら構わない。」

リヒトはそう言いながら、土の塊に触れた。

すると…キラキラとどデカい物体が

消えていく。


カルロやアウラは、驚いた顔で見ていた。

リリーやアーテルも少しだけ、

目を見開いていた。


注目されているリヒトは

土の塊が全て消えてなくなると、

「アーテル。」と名前を呼ぶ。


「なんだい。リヒト君。」

それに対し、アーテルが返事をすると…


ポンと何かをリヒトが投げた為、

アーテルはキャッチした。


手の中にあったのは、土の固まりで、

所々、キラキラと輝いていた。


「これは、渡しとく。さっきの小さい版だ。

 あんなデカイの調べるのは、大変だろ?

 だから小さいのを渡しとく。

 アーテルだから、

 一応協力してやってるんだぞ?」

アーテルとは別の方向に体を向けていた

リヒトは、アーテルの方を振り返る。