「で…どうする?精霊の祖についても

 知りたいが……君は即…拒否するだろ?

 まるで、姫を守る騎士様だな。」


リヒトはアーテルの話の途中で、

リリーを自分の真後ろに隠す。

アーテルから見えないようにした。


「……。」

アーテルの最後の言葉に黙るリヒト。


「黙ってどうしたんだい?リヒト君。」

不思議そうな顔でアーテルは、

リヒトを見ながら聞いた。

「…別に。」

リヒトは、アーテルから目を逸らして呟く。


「そうか。…で、どうする?」

2人の目が鋭くなり、

緊張さが先程よりも増した。