「だッ駄目だッ!前だって死ぬほど
酷い目にあったんだッ!!
あれ以上は無理だ…。死ぬ…。」
カタカタとカルロは体を震わせる。
「前は水属性だったからだろ?
今回は火属性でやるから安心しろ。」
「そういう問題じゃないッ!!
俺が黒焦げになるッ。」
ブンブンと首を左右に振った。
「いや、加減はするよ。
どうするかな…ミディアムぐらいで
許すからいいだろ?」
ニッコリと笑みを浮かべて言うリヒト。
「あー。多少…うん。
でも一応、中まで焼くってことだろ!?」
「しっかりと中まで焼いて欲しいなら、
ウェルダンにするが?」
更に恐ろしいことをリヒトが言ったため、
首を左右に振りまくる。
「いや、ミディアムでいいぞッ!?
そうしてくれッ。出来れば…
焼かれないのが有り難いんだが…」
カルロは小さい声で遠慮がちに言った。

