しばらくその状態が続く中、
リヒトが遂に口を開く。
「俺は行くからな。
…あと、今度から手助けなし。…決定。」
アーテルは背中に妙な嫌な汗がつたう。
急いでリヒトに言った。
「悪かったッ!ふざけ過ぎたッ!
だから、手助けはしてくれッ!?」
「次…そんなふざけた事、言ったら…
絶対に手助けしてやらない。
自分で勝手にやるからな。」
アーテルは、首を縦に振りまくる。
「あとカルロ。今度…覚えてろよ。」
カルロは顔を真っ青にした。
…前、リヒトがマジギレした時に
起こった事だ。
少しふざけて、冗談で言ったことが…
リヒトにとってはかなり頭にきたようで…。
あの時はかなり恐ろしかった……。

