「じゃあ、行くか。リリー。」
そう言いながら、リヒトは立ち上がると
リリーに手を差し伸べる。
「はい!」
リリーは嬉しそうにリヒトの手をとり、
立ち上がった。
その様子をマジマジと見ている。男性陣。
「リヒトがッ。おッ女の人にッ。
手を貸した…だと…!?」
驚いた顔で言ったカルロ。
「リヒト。成長したんだな…。」
染み染みと言うアーテル。
そして…アウラは……。
…鬼の形相でリヒトを見ている。
先程からそんな3人の視線を受けている、
リヒトとリリーはというと……。
リヒトはものすごく怒っているオーラを
醸し出している。
リリーはリヒトの様子に少し緊張気味。

