―精霊の祖の恋物語― 後編





「あぁー。

 それは、有り難い気遣いだね。」


「だろ?本当はそのまま叩き落としたい

 気分だったんだからな?

 それを仕方無く抑えて、

 できるだけ衝撃を最小限にしたんだ。

 これで、文句なんて……言うなよ?

 言った場合…今後、手は貸さない。」

ギロッとアーテルを睨みながら言った。


うわー。

さっきまでの甘えリヒトが

一気にトゲトゲしてるよッ。

あー。いつものリヒトだ…。と、

少し残念に思うアーテルとカルロだった。