服の布を後ろから掴まれた。



振り返ると、まだ赤面させたリリーが、

リヒトの制服の布を掴み、

上目遣いでリヒトを見ていた。


「あの…。キス…もう一回…いいですか…?」


リリーは恥ずかしそうにしていたが、

リヒトを真っ直ぐ見ていた。


リヒトはまさかそんな事を

リリーが言うとは思わなくて、

一時…固まっていたが…


リリーの腕を掴み、自分の方へと引き寄せて

ガシッと抱きしめた。



そして、長いキスをする。


唇を離すとリリーは、リヒトに寄り掛かる。


そんなリリーを優しい目で見つめていたリヒトだった。